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ボランティアレポート
スイスイスイーツ〜スイーツ屋さんのバリアフリー調査〜

インターネットをうろうろしていると、面白そうなボランティアを発見しました。それは「スイスイスイーツ」。京都のカフェや甘味処を調査するもので、実際にお店に行き、スイーツを食べ、バリアフリーの状態を調べ、インターネットで情報発信をするというものです。調査費が出るようなので、コレはオイシイ!と思い参加することにしました。季刊ボランティア以外のボランティアに参加するのは、初めてのことです。
このバリアフリー調査を実施しているのはi-Ten-Labo(http://www.kyoto-v.com/)というボランティア団体で、主な活動は、インターネットでボランティアに関する情報を発信することです。

9月30日 研修会

この日は、バリアフリー調査についての研修会がありました。会場は、ひと・まち交流館京都(http://www.hitomachi-kyoto.jp/)の1階にあるパソコンルーム。この調査に参加する人は多く、40人くらいの人が集まり、パソコンルームは満員でした。
13:30から研修会が始まり、i-Ten-Laboの活動内容や、スイスイスイーツを行うに至るまでの経緯が話されました。続いて、ぬくもりの会(http://yagi.doshisha.ac.jp/bf/guide/guide-top.htm)の人のお話がありました。車椅子で出かけるのがどれほど大変なことか、トイレを整備することの大切さや、車椅子で入れるお店が限られることなどを話されました。街が整備され、整備されているという情報があると、車椅子の人は安心してお出かけができるのです。街が整備されていても、情報がなければ整備されていることがわからないし、情報を知らないと安心して出かけられないのです。続いて、どのようにバリアフリーがなされているのかや、介助犬の受け入れについてのビデオを見ました。
10分間の休憩の後、3人ずつのグループに別れ、アイマスクをつけた視覚障害者の擬似ハンディ体験と、車椅子の体験をしました。アイマスクをつけて歩くと、方向感覚が狂い、まっすぐ進んでいても、曲がっているのかまっすぐなのかが分かりづらいということや、介助役の人の補助があっても階段の上り下りは怖いものだということがわかりました。車椅子に乗ってひと・まち交流館の周りをまわってみると、道が斜めになっていることや、デコボコしていることに気づきます。
続いて、調査の進め方や、調査項目の説明がされました。また続いて、デジカメの撮影の仕方やデータ入力の簡単な流れを説明されました。デジカメの撮り方の説明の時、お菓子と飲み物がでました。こんな研修会でお菓子がでるとは思わなかったので、これは良かったです。(季刊ボランティアがやっていたらきっとお菓子でてこないな… 季刊ボランティアは極貧だから… 笑)
最後に、一緒に調査をする人同士のグループに分かれ、調査をするお店や日程を決めて、研修会は終了しました。

10月8日 一軒目の調査

一緒に調査をするI夫妻と京阪四条駅で待ち合わせをして、この日は八坂の塔の近くにあるB茶屋というところに行きました。駅から歩いて25分ほど。そこそこ距離があり、上り坂もあるので、車椅子で行くには少ししんどいかもしれません。
B茶屋の座席の半分以上は建物の外側にあり、晴れていたので、お店の雰囲気は明るく感じられました。注文したのは、抹茶わらびもち、きなこあんみつ、味の散策。私は抹茶わらびもちを食べたのですが、スーパーで売っているわらびもちとは違う、品のある味わいでした。
B茶屋にはトイレが2つあったのですが、2つとも和式なので、車椅子の方が利用するのは難しいと思います。手すりはL字型のものがついていました。これはバリアフリーとは関係ありませんが、トイレを「音入(おといれ)」と表示されていたのが変わっていました。

10月9日 二軒目、三軒目

二軒目。京阪藤森駅近くのPクラブというところに行きました。この店は豊富なメニューを揃えており、何を注文しようか迷いました。また、パフェのネーミングが変わっており、「あなた色に染められたい」「恋の卍固め」「嘘でもいいから好きと言って」「出会った頃に戻りたい」など、凝っています。注文したのは、「俺はお前に弱いんだ」「欲望のかたまり」など。
三軒目は、京阪宇治駅前のT園。行った時間が16:00だったので、ちょうど観光の帰りに休憩する人達で賑わっていました。T園で注文したのは「さわらびセット」「抹茶パフェ」「抹茶クリームあんみつ」。
1日に2軒続けて甘いものを食べると、流石にお腹いっぱいです。

11月25日 データ入力

入力はI夫妻の家で行いました。私は調査票を元にテキストの入力をし、I夫妻にはデジカメ画像のサイズ調整と、お店の見取り図の作成をしてもらいました。この日にかけた時間は4時間ほど。見取り図1店舗分と、細かなチェックを残して、とりあえず入力作業を終わらせました。
i-Ten-Laboのサーバーには、他のグループのデータもアップされています。まだ作成中なのでしょうか、未完成だと思えるものがけっこうアップされていました。

他のグループの調査データと同様に、まだ一般には非公開の状態です。『季刊ボランティアきょうと』の、この号が発刊される頃には、公開されているでしょう。

スイスイスイーツ掲載予定ページ
http://www.kyoto-v.com/showcate.php?category=235 ※12月上旬公開予定
アイテンラボ(I-Ten-Labo)
http://www.kyoto-v.com/

マイペースで…

季刊ボラのボランティアもスイスイスイーツのボランティアも、間接的なボランティアなので、あまりボランティアをしているという実感がありません。(かといって、やりがいのありそうなボランティアを求めているわけでもありませんが) 私は私のペースで、無理をしない範囲のボランティアに関わっています。たぶんこれからも、マイペースは崩さないでしょう。

最後の方はスイスイスイーツの内容と離れている感じがしますが、とりあえずこのあたりでこのレポートはおしまいにします。
終わり。

(はち)

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