発達障害という課題や問題を
抱えている人たちを支援する皆様へ
「LD」 「ADHD」 「高機能自閉症」 「アスペルガ―症候群」といった言葉を聞いたことがありますか?ここに簡単にそれらの特徴を紹介しておきます。
- 「LD」
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- 学習面でのつまずきが見られます。
- 「聞く」等、特定のことだけに著しく困難が現れる場合もあれば、複数のことに現れる場合もあります。「読む」「書く」「計算する」「聞く」「話す」「推論する」その他、集団適応、対人関係、運動面での困難が見られることがあります。
- 「ADHD」
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多勤・衝動性タイプと不注意タイプがあります。又、混合型もあります。
- <行動特徴>
- 注意や集中力を持続できない。
- 「つい」席を立ってしまう。
- 話を最後まで聞けない。
会話やゲームの邪魔をする等「高機能自閉症」「他人との社会的関係の形成の困難さ」「言葉の発達の遅れ」「特定な物へのこだわり」を特徴とする自閉症のち、知的発達のおくれがないものをいいます。
- 「アスぺルガー症候群」
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- アスペルガ―症候群も自閉症の範囲で知的な発達に遅れがないタイプです。
- ことばの発達の遅れは伴いませんが、ことばの意味の理解やコミュニケーションが苦手で社会性に困難があります。
以上がそれぞれの特徴です。くれぐれも、障害名にこだわるのではなく、これらの特徴から、支援の方法を考えるのが大切です。いい支援の手がかりは、みなさんの前にいる子供たちの実態把握と気づきです。「あれ?」「何故?」みなさんの気づきが支援のスタートです。
子供達のニーズに応じた支援のために
- 指示やルールは、簡潔・明確にしましょう。
- ことばの指示だけでなく、文字・絵・写真・カード等の視覚的支援も同時に利用しましょう。
- 適切な対応の方法や選択肢を提示しましょう。
- 良いところや、出来たことをたくさん誉めましょう。
- 集団との関わりの中で支援を考えましょう。
- <指導のポイント>
- 強制や強い叱責は逆効果になります。
- 衝動的な行動に巻き込まれてはいけません。
- 反抗しているのではないことを十分に理解しておきましょう。
- 「あとで」には、必ずあとで対応しましょう。
大阪府教育支援センター発行の「特別支援教育リフレット」より応用