百聞は一見に如かず・第1回「ふらっと」
“遊び人大募集!!”
第1回にお邪魔させていただいたのは西陣にある「ふらっと」さん。
「ふらっと」さんは京都市民福祉センターで障害者自立援助事業として行われている活動グループ。障害のある人たちの余暇支援を目指し、ボランティアとともにプログラムを考え、活動を行っています。
主に知的障害の方がメンバーとして在籍しており、週3度に分かれてボランティアと一緒に活動しています。
さて、私たち編集スタッフが取材に伺った当日の活動はボーリング。午後7時に集合して、ボーリング場に向かいました。ボランティアの方は大学生から社会人の方まで色々。
私たちも迎えのバスに同乗させていただき、活動の様子を拝見してきました・・・
“真剣に遊ぶ”
「真剣に遊ぶ」・・・この「ふらっと」担当者の方がおっしゃった言葉の通り、障害者の方も、ボランティアの方も、同じく笑顔。一緒になって楽しんでいる姿がそこにはありました。両端にガター防止のゴムを張ったレーンで、障害のあるなしに関わらず、同じように一投一投に一喜一憂していました。
そんな中、お話をいくつか伺いましたが、
「人の紹介で入ってもう1年ぐらい経つんだけど、いつも楽しい」
というあるメンバーの方のコメントが象徴するように、みなさんから「楽しい」という言葉をもらいました。
ボーリングを楽しんだ後は、飲み物を飲みながらのおしゃべり。この時もみんな笑顔が絶えず、あっという間に時間が来てしまいました。
またボランティアとして参加されている方に伺っても、メンバーの方と同じく「楽しい」という言葉が帰ってきます。その他にも、
「ここに来ると元気が出ます」
「あまり頻繁には来れないんですが、いつ来ても温かく迎えてくれる雰囲気がありますね」
など、「ふらっと」さんのコンセプトが裏付けられているといってよいお話が聞けました。
きっかけは友人や学校の先輩の紹介、という方が多いようでしたが、中には「一度研修で参加したんだけど、そのまま居着いちゃって・・・」なんて方も。
“まだ課題はあるけれど・・・”
そんな「楽しさ」があふれる「ふらっと」さんですが、それに関わるスタッフの方はどう考えておられるのでしょうか。
「作業所など障害者の方が働く所はそれなりにありますが、遊べる所というのはまだまだ不足しています。そこで『ふらっと』では『遊び』を目的として活動しています。採点をするとすればですか?・・・自分たちなりによくやっているとは思いますので100点と言いたいところですけど・・・まだ満足できていない部分もありますし、課題も残っていますので、60〜70点というところでしょうか」
“まずは自分が楽しめないと!”
では、これからボランティアをしようという方にメッセージは?
「まずは自分が楽しめないと。最低限安全確認してもらえたら、あとは何でもOK」
またボランティアの方の一人は、「福祉系の大学に通っているんですが、現場で関わることができるのがうれしいですね。これからも続けていきたいと思っています。
これからボランティアをやろうという方は、色々なことに挑戦していくとよいのではないでしょうか」とお話ししてくださいました。ボランティアを通じて様々な人たちに出会い、様々な世界を体験する、これもボランティアの大きな魅力の一つでしょう。
こんな和やかな雰囲気で楽しめる「ふらっと」、みなさんも一度のぞかれてみては?
「ふらっと」さんのある京都市民福祉センターでは、その他にも併設の西陣児童館も含めて様々な福祉活動、サークル活動を行っています。
《(福)西陣会が両施設を主催しています。》
- きずな(高齢者への配食、話し相手)、ピーポ(家庭療育支援、レスパイト)、レスパイトサービス(有料)、MY MOTHORS(青年活動、イベントの企画・運営、スキーに出掛けたり、施設でディスコ、クリスマス・サンタなど。クリスマス・サンタは依頼のあった家庭にサンタになってプレゼントを届けに行くというもので、とてもユニーク)
- 児童館、学童クラブ(小学校低学年の留守家庭児対象、障害のある児童も積極的に受け入れ)、幼児クラブ(一般家庭の就園前の幼児とその母親対象)、ティンカーベル(お料理クラブ、学童クラブの年齢以上の受入ができる)、子育て支援ステーション(京都市指定)
※詳細はお問い合わせください。
メンバー数 | 各曜日10名ずつ、ボランティアは毎回8名程度参加 |
主な活動 | 障害者とボランティアが一緒に遊ぶ!(ボーリング、カラオケ、焼そばパーティーなど、メンバーも相談してきめる) |
活動時間 | 月・水・金曜日 19時〜21時 |
住所 | 上京区元誓願寺通千本東入ル 京都市民福祉センター |
連絡先 | TEL(075)451-8971 担当:松尾 |
連絡時間 | 平日午後 |
募集にあたっての条件 | (性別)不問 (年齢)大学生以上 (経験)不問 (ボランティア負担)交通費、活動費が高額の場合は無理のない範囲で負担 |
一言 | まずは自分がたのしめないと! |