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フリーレポート「京都市住吉児童館」

今回は京都市の児童館はどんなものでボランティアとして参加するにはどういうふうな事ができるのか聞きたいとおもい、京都市住吉児童館を訪問しました。

8月7日、夕方からのなつまつりに先立って住吉児童館を訪問し、まずは中川一良館長(51)にお話を伺いました。
住吉児童館は1970年8月に開館して今年で35年目になり、なつまつりは1996年からで今年9回目になるということです。
児童館は全国で4600館ほどあり、京都市内101館のうち、京都市住吉児童館は社団法人京都市母子寡婦福祉連合会が市から受託して運営しています。児童館は子供達のすこやかな育成を目的として児童福祉法に基いて設置された児童厚生施設で18才未満の児童なら使えるということです。
下校後帰宅しても保護者が昼間留守である家庭の児童(小学校1年〜3年生77名)が放課後を過ごす学童クラブもあり、建物には図書室、遊戯室、育成室、事務室があります。
児童館の職員は館長1名、職員4名でボランティアは登録制になっていて約20名ということです。年令は13才から社会人ということですが、特に大学生が多いそうです。他にお母さん達のクラブがあり、公園にあるきれいな木を見て花見をするなどの四季折々の行事もあってボランティアを気軽に楽しむ機会もたくさんあるそうです。
学童クラブは6時まであって、午前中は母親クラブ「たんぽぽ」や人形劇サークル「おさるのかごや」、乳児クラブ「ほっぺ」や幼児クラブ「スキップ」があるということです。
児童館でボランティアをする人にどんな事をいっておきたいかお聞きしたところ「子供の幸せと子育て過程について世間の人が考える事が大事だから、ボランティアがそれへの関心を持つきっかけになればとおもいます。みんなが関心を持つようになって子供の問題をみんなで考えれば、子供にまつわる事件なども減るとおもうんです。」といわれました。子供を多くの人が見るようになれば子供を含んでいる社会もよくなるのではということです。

館長にお話をうかがった後、なつまつりの準備をしているボランティアの方達にお話をうかがいました
。 スタッフの夕食作りをしていたのは母親クラブ「たんぽぽ」のお母さん達4名で、いつもは第1・第3木曜日の午前10時〜12時に約30名のお母さんが集まって活動しているそうです。今日はその母親クラブで声をかけられてなつまつりの手伝いに来ているということです。
一方でヨーヨーつりのヨーヨーなどを作っている人が10人いて、それがなつまつりのボランティアに来た人達です。
菊地さん(20)細垣さん(20)正田さん(19)は学校で幼児教育を学んでいて友達がここでボランティアをしていて声をかけられた事から来たということです。幼児教育関係に将来進みたいと考えているので、それにボランティアの経験が役立てばと言われました。石野さん(16)村田さん(15)東村さん(16)永富さん(15)はクラブの人や友達に誘われて今日ボランティアに来ているということで、これからはできる時ややりたいと思った時にしていきたいということです。石野さんは月1回の「赤ちゃんと高校生のふれあい広場」にも行っているそうです。東さん(22)は近所ということと住吉児童館主催の月1回の手作りクラブに行っていることから来たということで、ボランティアをしていて楽しいのは色んな発見があるところだそうです。西澤さん(18)と林さん(18)は学校の総合の科目を取っていて、そこでボランティアを選んでするということでなつまつりのボランティアを選んだということです。林さんは、当日参加でしたが子供が好きなので初めてのボランティアだけれど楽しいと言われました。

今日訪れてみて、児童館というのは子供と触れ合いたい人には大きく門戸を開いているとおもえたし、ボランティアする人を歓迎していました。近くの児童館の戸をたたいたら新しい発見があるかもしれませんね。

(S.A)

京都市住吉児童館
住所京都市伏見区大和町568
連絡先TEL/FAX:(075)601-6758(担当:中山)

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