ボランティアとは
ボランティアの語源
「VOLO(ウォロ)」(ラテン語)=「喜んで〜する」
ボランティアの語源は「Volo(ウォロ)」というラテン語から来ており、「(自ら)喜んで〜する」という意味を持っています。「喜んで〜する」ですが、当然のことながら自発的であれば何をしてもかまわないということではありません。ボランティア活動をする側、それを受け入れる側が双方にとって気持ちの良い活動でなければなりません。
また、17世紀のヨーロッパにおける「志願兵」は、市民が自分たちの社会を自分たちで守るために自ら武器を取って戦場へと向かったことから、ボランティアの語源の一つとされています。この二つの語源から言えることは、ボランティア活動は自発的な「喜んで〜したい」という思いが根底にあり、そしてその行為は社会的な関心に依るところであるといえます。
ちなみに、アメリカでは自生植物(道端に勝手に生えている雑草)のことも「ボランティア」と言います。
ボランティアの特徴
ボランティア活動について書かれた書籍は数多くあります。
古典的な特徴と、現代的な特徴を書き出してみました。この他にも特徴はたくさんあります。
古典的な特徴
- 自発性
- ボランティアの語源「VOLO(ウォロ)」
- 無償性
- 金銭的な対価を求めない
=交通費、お弁当代などは、「対価」ではなく、必要経費として捉えられています - 利他性
- 自分よりも他者の幸福を願う
=「アドボカシー」…弱者の置かれている立場や状況を誰かが代わって社会に訴えることも「利他性」に含まれます
現代的な特徴
- 先駆性
- 多様な社会に対応し、ボランティアが柔軟に対処してゆく
- 補完性
- 行政サービスの手が届かないところにも対応できる
- 自己実現性
- 自分の能力を高めたい(キャリアアップを目的)
自分に特技・スキルがない場合、ボランティア活動によって可能性を探る
ボランティアに対する考え方は、時代の流れとともに変化しています。
多様な社会のニーズに対応したボランティア活動の在り方を考える必要があります。